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News Release

2015.01.27

今、今の気持ちを「みそひともじ」に託して

    この時期、特に国語科の先生には1年を鶴首して待っている小冊子があります。東洋大学が主催し募集する「現代学生百人一首」。その秀句百首をまとめたものです。このコンクール、28回目となる今年度も全国から54850もの三十一文字が寄せられたそうですが、その中から中学生以上の作品から秀句百首と、さらに小学生応募作品から十首が選ばれました。なお、姉妹校の小学生の1首が今年は入選していました。
    ふむふむ、にこにこ、しみじみ、なるほどと読ませてもらった今年の秀句から、勝手な寸評を添えて何点かご紹介を。

    ◇肉じゃがを笑顔で作る母親の背中を私が受け継いでいく
    (埼玉県 高3女子)
     毎日の食事作りを厭(いと)うことなく笑顔で行っている母。家族のために喜んで働く母の姿に、感謝とともに大切なことを学んだ自覚と、それを自分も受け継ぐのだというさわやかな決意が伝わってきます。ほっこりとした余韻を残す味わいは、肉じゃがだけではありません。

    また、男の子は家族を支えていこうと、固く決心してこう詠みました。
    ◇長男で弟二人荷が重い進路決めなきゃ母支えなきゃ
    (広島県 支援学校2年)

    でも、家族で囲む食卓の風景には時にこんな場面も。
    ◇三人で鍋を突っ突く夕食で進路の話で箸が止まった
    (新潟県 高3男子)

    そんな夕べの思いを引きずって迎えた朝なのでしょうか。あるいはややこしいことばのからまりがあったのでしょうか。
    ◇いってきます言わずに閉めた家のドア一日かけて後悔をする
    (愛知県 高1女子)
     いってきますの一言を言わず反抗的な態度をとった自分を責めています。だれにも一度ならず身に覚えのあることではないでしょうか。自分のことなのに、自分の心の始末に、時として時間がかかるのですよね。共感を覚える一首です。

    でもやっぱり、厳しい親の威光がこんな時は奮い立たせてくれたりします。
    ◇鬼がいるテストを倒し帰らねば家に居る鬼も起こしてしまう
    (中3女子)
     鉢巻をしていざテストに向かわんの勇気を感じますし、どこかユーモラスです。この女の子も将来はいっぱしの鬼になりそうだと感じるのは、私だけでしょうか。

    家族を大事に思うこれらの心。本校の生徒たちも大いに共感、共鳴してくれることでしょう。
    国語の授業、皆で鑑賞という時間が、今年もやってきそうです。

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