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News Release

2014.10.23

アダジオ

    今日は二十四節気でいう霜降。その暦どおり、今朝の盛岡は冷え込んで今季の初霜と初氷を観測しました。

    その冷え込みを手伝ったのがこれぞ秋晴れと言うにふさわしい快晴でした。キャンパスの紅(黄)葉も今日の青空、降り注ぐ陽光にいっそう映えて見えます。
    自然が見せる光景に神々しささえも感じ、ずうっとこのままくつろいで眺めていたい、そんな気持ちになります。

    盛岡の秋は詩人の心も揺さぶりました。
    学園近くにある盛岡グランドホテル、その山手に立原道造の詩碑が建っています。 
    立原道造は1914年に東京で生まれ、わずか24歳でこの世を去った夭折の詩人です。その道造が交流あった盛岡出身の画家深沢紅子から病気療養にと、深沢家の別荘「生々洞」に招かれたのが1938年の秋のことだったと言います。
    時に、愛宕山の小高き丘に立った詩人はこう詩にうたったのでした。
     
    「アダジオ」           立原道造 
    光あれとねがふとき 光はここにあった!
    鳥はすべて私の空にかへり 花はふたたび野にみちる
    私はなほこの気層にとどまることを好む
    空は澄み 雲は白く 風は聖らかだ

    「アダジオ」とはイタリア語アダージョのことで、くつろぐという意味。
    77年前の10月の盛岡も、きっとこんな日だったに違いない―――今日の景色に1人の詩人を重ねて思うのでした。

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