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News Release

2013.04.30

夜の訪問者 その2

    夜の訪問者。実は近くの山に生息するニホンカモシカであったという衝撃の事実を前回のキャンパススケッチで紹介しました。
    今朝もまた多くの足跡に驚かされたのですが、思えばこんなことは移転してきてからの33年間で初めてのことです。
    なぜだろうと考えているうちに、どうやら山に餌がなくなってきているのではないかということに思い当たりました。
    学園のキャンパスを取り囲むように、ここ山岸には周囲にぐるりと里山が広がっていますが、一昨年あたりからあちこちで成木の伐採が進んでいます。
    以前、森林組合の方が教えてくださったのは、今は杉はほとんど値がつかず、かわりに赤松などにいい値がつくとのこと。一見雑木林に見える山岸の里山ながら、結構赤松が育っているのだそうです。ところが松には一つ厄介な問題があって、松に巣くうマツクイムシの発生時期には伐採が禁止されているというのです。仮に伐採した木材にこの繁殖能力に長けたマツクイムシがついていたとすると、トラックで運搬して行く道中を含めて、このムシをばら撒いてしまうことになるからというのがその理由なのだそうで、したがって6月から9月の時期は活発活動期、繁殖期のため、一切の伐採が禁じられているという事情だそうです。
    ということで、伐採はもっぱら10月から5月までの限定仕事になってしまうわけです。
    冬場を前後して、ただでさえ餌の少なくなるこの時期に山の中に重機が入っては下草や実をつけた低木をなぎ倒していってしまうとなれば、ますます鹿にとってはひもじさが募るというものなのでしょう。
    先日、ラジオから流れてきた投句川柳に、
       大漁もさかなたちには大惨事
    というのがありましたが、まさにこれと同じで、
       伐採もカモシカたちには大飢饉
    といった感じでしょうか。

    鹿たちの受難を思う、雨上がりの午後となりました。







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