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News Release

2013.04.22

白百合坂に 辛夷の花が咲きました

    小説家浅田次郎さんの代表作の一つ『壬生義士伝』(みぶぎしでん)。
    盛岡藩を脱藩して新撰組に入った主人公吉村貫一郎がふるさとを誇り、懐かしんで語る場面に、同郷人の琴線も震えます。

    「南部盛岡は日本一の美しい国でござんす。西に岩手山がそびえ、東に早地峰(はやちね)。北には姫神山。城下を流れる中津川は北上川に合わさって豊かな流れになり申す。
    春には花が咲き乱れ、夏は緑、秋には紅葉。冬ともなりゃあ、真綿のごとき雪こに、すっぽりとくるまれるのでござんす。

    早く春が来ればよがんすなっす。東根山(あずまねやま)の雪が解ければ、御城下には真っ白な辛夷(こぶし)の花が咲ぐ。

    春を先駆けて咲く辛夷の花が、わしは好きでがんす。

    あの花こは北風に向かって咲ぐ。ほかの花こはみな、陽気は温とうなってからお天道様に向かって咲くのに、真っ白な辛夷の花だけは雪この残る春のかかりに、北さ向いて咲ぐ。御城下はたちまち、えも言われぬ甘い香りでいっぱいになりあんす。百姓らはそれで春の訪(おとな)いを知り、畑仕事にかかるのす。」

    なんと心を打つ文章でしょう。
    浅田氏はよくぞ知っていたと感心するのは、辛夷の花が北を向いて咲くということでした。
    ・・・・・北を向き 祈るが如く 咲く辛夷

    月曜日の今日、白百合坂の辛夷が北風に向かって、今年も咲いてくれました。

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