盛岡白百合学園中学高等学校 盛岡白百合学園中学高等学校

今週の聖句

2020.10.19

今週の聖句 10.19-23

何事も、不平や不満を言わずに行いなさい。

Do everything without complaining or arguing.

(フィリピの信徒への手紙2章14節)

 

 「何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい」

 では、そうするとどんなことが起こるのでしょうか。

 日本ではあまり広く知られていませんが、18-19世紀のイギリスの作家ファニー・トロロープは、30代の頃夫と子供とともにアメリカへ渡り、さまざまな職業に就きました。それらの仕事は結局のところ成功には至らず、一家で再びイギリスへ戻ることになりましたが、アメリカでの体験や、個性的な人々との出会いを書いて本にしたところ、ベストセラーとなりました。経済的に困窮した生活から一躍、人気作家の仲間入りをしたのです。そして、その後の25年間で5冊の旅行記と34冊の長編小説を出版しました。

 作家になったトロロープは早朝に起きて3時間執筆をし、夫と7人の子供たちが起きてきてからは夜遅くまで家事に専念したといいます。今のように電化製品も発達していない時代のことです。私が感心するのは、その勤勉な働きぶり以上に、彼女がいつも陽気で、そんなに仕事をしているようにも見せなかったというところです。

 子供たちのうち、やはり作家になった息子は、こう書き残しています。「あまりにも多くのことを要求されるので、ときには仕事がつらくなることもあっただろう。それでも、私が知っているすべての人間のなかで、母はもっとも陽気な人間だった。」彼女の口から、不平や理屈や不満がこぼれ出ることなどなかったようです。もともとそういう性格だったのかもしれませんが、若い頃に苦労をしたことが関係していたとも考えられます。息子はこうも言いました。「母は、喜びを感じる能力にもっとも秀でた人間だったことは、間違いない。」

 退屈で、同じことの繰り返しとしか思えないような毎日、先の見えない現状、そういった日々につい愚痴のひとつもこぼした直後、ささやかであっても思いがけない喜びの体験があって、愚痴をこぼしたことが恥ずかしくなるようなことがあるものです。神様は、私たちが望まない試練も与えるかわりに、想像もしなかった恵みも必ず下さいます。その恵みをキャッチするには、不平や理屈を言いたくなるような現状しか見えていない視野を、もう少し広げてみるといいでしょう。おそらくトロロープも、そのようにして「喜びを感じる能力」を磨きながら、勤勉に働くことを苦にせず多くの作品を生み出したのではないでしょうか。

 

祈りの意向

10.19(月)定期試験まで1ヶ月足らずとなりました。朝夕の寒さも増してきた中、体調を崩さず勉学に励むことができますように。

10.20(火)私たちがすでに与えられている恵みに感謝し、一人ひとりの持つ個性や能力を他者のためによりよく活かしていくことができますように。

10.21(水)今、自分の目の前にあることに集中し、それぞれの夢に向かって努力することができますように。

10.22(木)The temperature difference is getting bigger. Next month, there will be exams, so avoid catching colds, influenza and corona virus. Also there are many club activities that have competitions this week, may they finish it safely and without injury.

10.23(金)社会情勢が日々変動していく中で、悩みや苦しみを抱えている人々が孤立することなく、多くの人とのつながりの中で支えられますように。